かつてない激戦となった東京都議選は、あす投票日を迎える。公明党23候補の全員当選を断じて勝ち取るため、きょう1日、最後まで執念の票拡大に挑戦したい。
最終盤を迎え、選挙情勢は緊迫の度を増している。公明候補は各選挙区で当落線上で競り合いを続け、最後の1議席をめぐる壮絶な攻防戦を繰り広げている。
今回の都議選の最大の争点は、小池百合子知事が進める改革の是非である。しかし、マスコミ報道の焦点が、小池知事率いる都民ファーストの会と自民党のどちらが都議会第1党になるかに絞られる中で、公明党が埋没しがちな構図となっていることは否めない事実だ。
加えて、他党からは「公明党は小池知事と協力しているから大丈夫」などと激しく票を切り崩されている。公明23候補にとり、まさに重大局面である。
ここで改めて肝に銘じたいのは、「1票」が勝敗を分けるということだ。
“マドンナ旋風”に沸いた1989年の都議選では、事前に公明候補が「公明リード」「上位当選」と報じられたが、渋谷区で13票、目黒区で1038票の僅差で惜敗したことは、忘れようもない「1票」の教訓である。記憶に新しいところでは、一昨年の足立区議選で公明候補が1.196票差で次点に泣いた。逆に、一昨年の渋谷区議選では、公明候補がわずか10票差で当選した。
選挙戦最終日のきょう、これまで広げた支持を確実な票へと固めるだけでなく、新たな票拡大にも挑むことを忘れないようにしたい。同時に、他党の票をもぎ取る執念の戦いも欠かせない。
期日前投票は、きょうまで行われる。前回の都議選よりも利用者が多く、例えば北多摩3区では、前回の約2.6倍もの有権者が期日前投票を行った。都議選への関心の高さを示していると言えよう。あすの投票日を加えた全体の投票率は、予想通り高くなる可能性が高い。
都民の期待に応え、「東京改革」をリードできるのは公明党の23候補であることを訴え抜き、他党を上回る大攻勢で歴史的な勝利を飾ろうではないか。
公明新聞:2017年7月1日付