東日本大震災から6年3カ月。東京都議会公明党は発災直後から、現地に足を運び、被災地のニーズ(要望)を掌握しながら「東京からできる支援」に全力を挙げてきた。岩手、宮城、福島の3県から寄せられた都議会公明党への評価と期待の声を紹介します。(東日本大震災取材班)

都職員の派遣 息の長い支援に感謝 岩手県知事・達増拓也氏

これまで東京都は、警視庁や東京消防庁を含む延べ3万人超の職員を被災地に派遣。今も82人が現地の復興を支えています。

都議会公明党は、被災地の職員不足を解消するため、職員の長期派遣の必要性を主張。これにより、都や区市町村のOB、ゼネコン出身者などの「任期付き職員」派遣が拡充されました。

東京都には、東日本大震災の発災以来、多大なご支援・ご協力をいただいています。災害廃棄物の広域処理をいち早く受け入れていただきました。また、都職員の継続的な派遣により、その豊かな知見・経験を生かしながら、本県の復旧・復興の中核となって活躍していただいています。

復興には今なお時間を要します。その中で復興を力強く進めていくためには、引き続き、マンパワーの確保が重要な課題です。

都議会公明党は、発災直後から被災地を調査し、現地の声を都政につなげていただくなど、復興への大きな力となっています。今後も、東京都、都議会公明党の皆さまのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。

震災がれき受け入れ まち再建の原動力 宮城県女川町長・須田善明氏

岩手と宮城では、両県の一般ごみの10~20年分に相当するがれきが発生。政府は、全国の自治体で受け入れる広域処理を打ち出しました。そこで真っ先に手を挙げたのが東京都です。

都議会公明党は、何度も被災地を訪れ、実情を調査。がれき処理が迅速かつ安全に進むよう、受け入れ態勢の強化に尽力しました。

女川町は、建物の7割が大津波で壊されました。復興においてがれき処理は、最優先も最優先。町中に広がるがれきを目の前に、いったい処理に何年かかるのだろうと、気が遠くなったことを覚えています。

発生したがれきの総量は54万トン。1年たっても、町内にがれきの山は無くなりませんでした。その中で始まった東京都のがれき受け入れのおかげで、発災から3年かかるといわれた処理が2年で終了。本格的な復興のステージにいち早く進むことができました。

都議会公明党の皆さんは何度も町に足を運び、どうしたら復興の力になれるかを真剣に考えてくれました。その「誰かのために」という姿勢と取り組みにこれからも期待しています。

観光で福島応援 「フラのまち」に足運んで いわき湯本温泉湯の華会会長・大場ますみさん

東京都から福島県を訪れるツアー観光客に、1泊3000円(日帰りは1500円)を補助する「被災地応援ツアー」が好評です。

旅行客の減少に苦しむ現場の声を受けて都議会公明党が強力に推進。震災の年から7年連続で実施され、旅が福島復興の力になっています。

いわき湯本温泉(福島県いわき市)は、東京電力福島第1原発事故の風評被害に負けず、温泉街を元気にしようと、2015年8月に「フラのまち」を宣言しました。

旅館の女将らが着物姿でフラを披露する「フラ女将」となり、笑顔、笑顔で地元を盛り上げています。

東京都が行っている「3000円の宿泊割引」は、旅行客にとって大きな魅力。観光の起爆剤になり、とてもありがたいことです。

にぎやかに前へ進む「フラのまち」の旅館に、東京からもっともっと足を運んでもらえるように、取り組みを続けていってほしい。私たちも明るく頑張っていきます。

復興支援の歩み

【初動対応に全力】

◎避難者を都営住宅や公共施設に受け入れ(2011年4月)
◎被災者の“足”として、補修した放置自転車を寄贈(同4月)
◎被災3県の惨状を視察し、住民の悲痛な声を聞く(同5月)

【現地の声を施策に】

◎全国で初めて震災がれきを受け入れる
◎被災地応援ツアーを実現(17年度も継続)
◎復興支援で土木や建築の専門職採用を推進

【今も寄り添い続ける】

◎被災地の支援策を探るため、毎年3チームに分かれて調査団を派遣
◎ふくしま産品キャンペーン(福島県産直市)など被災地の応援フェアを開催
◎被災地の子どもにスポーツ交流の場(17年夏も実施)

東京都はわが国の“顔”。公明の躍進で日本を前へ 村井嘉浩・宮城県知事に聞く

<発災直後から被災地に寄り添い続ける都議会公明党。その模様を知る宮城県の村井嘉浩知事に聞いた。>

私にとって都議会公明党は、非常に真摯で謙虚という印象です。自分の地元でないにもかかわらず、何度も被災地を訪れ、現場を見て回ってくださった。これは、なかなかできることではありません。

都議会公明党は、国会議員や地元議員とネットワークでつながり、一つの塊となって復興に動いてくれました。口だけでなく行動が伴っているということが、大変素晴らしいと思います。

発災直後の大きな課題の一つだった震災がれきの処理は、東京都が受け入れを表明してくれたことで、各市町村の負担軽減にもつながり、目標の3年以内で終えることができました。また、防潮堤などの大規模の土木工事、建築工事がピークを迎えている復興の現場においては、経験豊富な都職員が技術的なサポートをしてくれています。全国からの支援で宮城の復興は進んできましたが、こうした支援の先鞭を付けてくれたのは都議会公明党にほかなりません。

東京都は日本の首都であり、顔です。都議の皆さんは小池都政を一緒に回していく大きな歯車の一翼。歯車が狂い出すと前に進まない。そういう意味から、公明党の議席がしっかり守られ、公明党が躍進することが、日本がうまく回るポイントではないかと思います。ぜひ頑張っていただきたい。

公明新聞:2017年6月11日付