民間の協力で公費負担なく 調布市

 

調布市では先ごろ、NPO法人「都市環境標識協会」と協定を結んで市内4カ所に新しい避難誘導標識が設置された。推進してきた公明党の橘正俊市議はこのほど、市内の住民と一緒に標識が設置されている京王線飛田給駅の広場を訪れ、設置状況を確認した。

この誘導標識は、協賛する企業や団体の広告板を付けることで、自治体が費用を負担せずに済む。橘市議は2014年6月定例会で、住民が迷わず避難できるように民間と協力した誘導標識の設置を提案し、市から前向きな答弁を引き出していた。

標識は、飛田給駅広場のほか、調布駅南口、京王多摩川駅の広場、市役所前に設置されている。特に飛田給駅は、サッカーJリーグの試合や音楽イベントなどで使用される「味の素スタジアム」の最寄り駅で、イベントの日に駅周辺が混雑することが多い。また、20年に開催される東京オリンピックの会場にもなっている。

同駅周辺に住む上原啓子さんと鈴木優子さんは「こうした標識があれば、人混みの中でも迷わずに避難場所に向かうことができる」と話していた。

公明新聞:2017年2月26日付