必勝を期す山口代表(前列中央)と、都議選に挑む公明党の23氏(22日、党本部)

混戦打開へ猛拡大が不可欠

東京都議会議員選挙が、きょう23日告示され、7月2日(日)の投票日をめざし9日間の激戦がスタートする。総定数127(42選挙区)に対し、予想される立候補者数は250人を超える。告示に当たり、公明党は党アピールを発表。21選挙区に23人(現職19、新人4)を擁立し、全員当選をめざす。

立候補予定者は22日現在、公明23のほか、▽自民60(現49、新11)▽共産37(現11、新25、元1)▽民進23(現7、新10、元6)▽都民ファースト50(現6、新40、元4)▽生活者ネットワーク4(現2、新2)▽維新6(現1、新4、元1)▽社民1(新1)▽諸派・無所属47(現11、新31、元5)――の計251人程度。

小池百合子都知事が築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転方針を表明した豊洲市場移転問題や、2020年東京五輪・パラリンピックなどを焦点とする連日の報道で有権者の関心は高く、投票率の大幅アップが予想される。

このうち都民フは、代表を務める小池都知事の高い支持率に押し上げられ、多くの選挙区で早々と混戦を抜け出し、勢いに乗る。全ての選挙区で候補を擁立する自民は危機感を強め、強固な保守地盤を引き締めて手堅く支持拡大。民進も、知名度のある国会議員の応援を得て、支持層の掘り起こしに躍起。共産は、ここにきて政権批判層を取り込み、各選挙区で急浮上している。

こうした大激戦の中、公明党の予定候補23氏は、懸命に支持拡大を訴えるものの情勢は緊迫の度を増しており、かつてない危機的状況に追い込まれている。

公明党23氏の逆転勝利には、あらゆる人脈に総当たりして、他党の支持層にも食い込む執念の圧倒的拡大が急務となっている。

山口那津男代表は22日の党中央幹事会で、「公明党の候補者は(各党の)挟撃の中で厳しい戦いに臨むことになる」と述べ、都議会公明党の数々の実績と政策を有権者に訴えていくことが重要だと力説。党の総力を挙げ、「公明23氏の全員当選を断じて勝ち取ろう」と呼び掛けた。

公明新聞:2017年6月23日付