拠点病院を36カ所に拡充。死亡率17%減

国民の2人に1人がかかるとされる「がん」。東京都は都議会公明党の推進で、全国トップクラスのがん対策を展開しています。

質の高いがん医療を提供できる都内の拠点病院は現在、国と都の指定病院を合わせて36カ所に広がっています。このうち、都立駒込病院(文京区)では、高精度の放射線治療装置を導入し、年間延べ約1万人が治療を受けています。

女性特有のがん対策では、東京都がん検診センター(府中市)に、精度を向上させた乳がん検診車を導入。より細部にわたって画像分析ができるデジタルマンモグラフィーを搭載しています。また、同センターが実施する日帰りがんドックのコースのうち、子宮がん検診を拡充しました。

小児がん対策や、患者の痛みやつらさを和らげる緩和ケアの充実にも力を入れています。こうした取り組みによって、東京都の75歳未満のがん死亡率が、2005年の人口10万人当たり93.9人から15年には77.9人となり、05年を基準にすると10年間で17%減少しています。

がん患者の就労支援では、治療と仕事の両立に配慮する企業を支援する助成制度を今年度から都道府県で初めて導入しました。

公明新聞:2017年6月6日付